2010年06月25日(金) 毎日暑いですね〜。かと思うと土砂降りで肌寒かったり、梅雨は本当に鬱陶しいです。BSアナログの時にはどんなに天気が悪くても全く問題なかったのに、デジタルに切り替えたら土砂降りの悪天候時にBSが映りません…orz(地デジは大丈夫)。アンテナを直してもらうにしても、共同だからすぐには無理だろうし。本当に台風並みに天気の悪い時だけだから、却って困るって言うか(ちょっと雨降れば具合悪くなるなら、さっさと対処してもらえるから)。
【レプリカの夢16】 「ったくお前は……余計なこと言って大佐を怒らせるなよ。それでなくたってあの人、気が短いんだから」 ハボックはぐいぐいとレプリカの腕を引いてコテージの外に出た。外はゆっくりと日が暮れ始めたところで、漣の渡る湖面に夕陽が眩しく照り映えている。 「え? 大佐、別に俺には怒んないよ?」 「自宅で寛いでる時はな。けどスケジュールぎちぎちに詰まってんのに中央のお偉いさんから横槍入れられると、側に寄るのもおっかないくらいピリピリした雰囲気になるぜ? そういう時って、みんなあからさまにあの人を避けるからなあ……結局全部俺にお鉢が回ってくるし」 この頃では司令部の連中も心得たもので、ロイ・マスタングの機嫌が悪い時にはその対応の殆どをハボックに押し付けるようになっていた。どんなにロイが荒れていても彼なら上手に上官の気を紛らせる事ができたし、何よりハボック自身がロイの我侭に非常に甘いのだ。 “………にしたって、仕事中は拙いだろっ…!” 煮詰まったロイに、息抜きをさせろと強引に執務室での行為を迫られた事も何度かあった。その度に必死で宥めすかしてその場を切り抜けたが、帰宅してからその分濃厚に求められてひどく乱される破目になった。もう少し加減してくれと懇願すれば、だったら司令部でも拒むなと返される ─── 惚れた相手でなければとっくに見限っていたろう。 「ふうん」 ほんのりと頬を染めるハボックを面白くなさそうに見返してジャンは呟いた。 「……いいなあ。俺も一緒に司令部行きたい。そしたら、一日中ずっと大佐と一緒にいられるのに」 「えっ?!」 「さすがにそれは無理だな、ジャン。ハボックと同じ姿形の奴がもう一人司令部に現れたら、大騒ぎになってしまう」 「大佐」 いつの間にかロイが二人の背後に立っていた。 「ちぇ。やっぱ駄目かぁ」 「その代り、休暇を取ってロングレーに連れて来ただろう? ここなら誰にも気兼ねなく三人一緒に過ごせるしな」 拗ねたように唇を尖らせるレプリカの肩を抱いて、ロイはゆっくりと歩き出した。ハボックは慌ててその後を追う。 「ほら」 当然のように差し伸べられた掌に、彼は戸惑ったように上官を見返した。 「いいから手を出せ。ここでは誰も他人の事など気にしない」 「あ……はい。」 ハボックは真っ赤になったまま差し出された手を取った。ひんやりした掌の感触を確かめるように、ぎゅっと握り返す。こんな風にロイと外を歩いた事など、今まで一度もない。くすぐったさに、胸の奥がざわざわした。 |
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