*プロフィール* minase369
徒然日記
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【レプリカの夢16】
2010年06月25日(金)
毎日暑いですね〜。かと思うと土砂降りで肌寒かったり、梅雨は本当に鬱陶しいです。BSアナログの時にはどんなに天気が悪くても全く問題なかったのに、デジタルに切り替えたら土砂降りの悪天候時にBSが映りません…orz(地デジは大丈夫)。アンテナを直してもらうにしても、共同だからすぐには無理だろうし。本当に台風並みに天気の悪い時だけだから、却って困るって言うか(ちょっと雨降れば具合悪くなるなら、さっさと対処してもらえるから)。


【レプリカの夢16】
「ったくお前は……余計なこと言って大佐を怒らせるなよ。それでなくたってあの人、気が短いんだから」
 ハボックはぐいぐいとレプリカの腕を引いてコテージの外に出た。外はゆっくりと日が暮れ始めたところで、漣の渡る湖面に夕陽が眩しく照り映えている。
「え? 大佐、別に俺には怒んないよ?」
「自宅で寛いでる時はな。けどスケジュールぎちぎちに詰まってんのに中央のお偉いさんから横槍入れられると、側に寄るのもおっかないくらいピリピリした雰囲気になるぜ? そういう時って、みんなあからさまにあの人を避けるからなあ……結局全部俺にお鉢が回ってくるし」
 この頃では司令部の連中も心得たもので、ロイ・マスタングの機嫌が悪い時にはその対応の殆どをハボックに押し付けるようになっていた。どんなにロイが荒れていても彼なら上手に上官の気を紛らせる事ができたし、何よりハボック自身がロイの我侭に非常に甘いのだ。
“………にしたって、仕事中は拙いだろっ…!”
 煮詰まったロイに、息抜きをさせろと強引に執務室での行為を迫られた事も何度かあった。その度に必死で宥めすかしてその場を切り抜けたが、帰宅してからその分濃厚に求められてひどく乱される破目になった。もう少し加減してくれと懇願すれば、だったら司令部でも拒むなと返される ─── 惚れた相手でなければとっくに見限っていたろう。
「ふうん」
 ほんのりと頬を染めるハボックを面白くなさそうに見返してジャンは呟いた。
「……いいなあ。俺も一緒に司令部行きたい。そしたら、一日中ずっと大佐と一緒にいられるのに」
「えっ?!」
「さすがにそれは無理だな、ジャン。ハボックと同じ姿形の奴がもう一人司令部に現れたら、大騒ぎになってしまう」
「大佐」
 いつの間にかロイが二人の背後に立っていた。
「ちぇ。やっぱ駄目かぁ」
「その代り、休暇を取ってロングレーに連れて来ただろう? ここなら誰にも気兼ねなく三人一緒に過ごせるしな」
 拗ねたように唇を尖らせるレプリカの肩を抱いて、ロイはゆっくりと歩き出した。ハボックは慌ててその後を追う。
「ほら」
 当然のように差し伸べられた掌に、彼は戸惑ったように上官を見返した。
「いいから手を出せ。ここでは誰も他人の事など気にしない」
「あ……はい。」
 ハボックは真っ赤になったまま差し出された手を取った。ひんやりした掌の感触を確かめるように、ぎゅっと握り返す。こんな風にロイと外を歩いた事など、今まで一度もない。くすぐったさに、胸の奥がざわざわした。

暑がりの機械
2010年06月20日(日)
本格的に暑くなる前に、パソの排気熱で死にそうになっちゃいました…(真冬はこれのお蔭で暖房無しでもかなり凌げちゃうという優れもの?なんだけど、今の時期は逆に大変)。しかも本体が熱くなると冷却ファンの音がうるさいうるさい! うぃ〜〜ん!! うぃ〜ん!って、ずっと唸ってるしさー。それ聞くだけで更に暑くなっちゃうという悪循環。はー。
とりあえず居間との堺の襖のところに移動すれば右から風が来て自分だけは涼しくなるとわかってるんだけど、それだとデスクの背面が全く開口部のない部屋の角に向かってしまう ─── 結果、排気熱がどこにも逃げられず、ますます本体が加熱。やっぱりこれは却下だなあという事で、思い切って180度方向転換してベランダ側に背面が向くようにしました。こうすれば自分には前と逆の側から風が来て、それが玄関側からベランダに抜けていくので(ベランダ側からの風なら、同じコースを逆流して玄関に抜ける)、自分もパソも涼しいっ!
本棚の横のコンテナやらカラーボックスも一緒に移動しました。……はー、これだけ模様替えするのに午前中の殆ど使っちゃった。そして汗だく。もの凄い土砂降りでBSが映らないほどだったのに、私だけTシャツが汗でぐっしょりでしたよ。やれやれ…。

【レプリカの夢15】
2010年06月19日 (土)
【レプリカの夢15】

「うわっ…真っ青!」
 いきなり開けた視界いっぱいに、深く澄んだ青い湖面が広がった。
「でっかい湖ッスね」
 助手席で子供のようにはしゃぐジャンを横目に、ハボックは滑らかにディープレッドの車を走らせた。
 イーストシティから高速と一般道を乗り継いで四時間あまり、旅の目的地であるロングレーは風光明媚な景勝地で、国内外から多数の観光客が訪れる場所だった。私服のロイはごつくて無粋な軍人にも研究馬鹿な生っ白い科学者にも程遠いタイプだったから、顔見知りのいないここならば軍服を脱いだ彼をあの『焔の錬金術師』と結び付ける人間は殆どいないだろう。遠出をしたのはそれが目的でもあった。
「カヴァナ湖はその面積もさることながらアメストリスで二番目に深い湖として有名でね、あの鮮やかな青さもその水深ゆえだよ」
 ロイはリビングのソファーにゆったりと腰掛けて、窓越しの景色を楽しんでいた。
 彼が今回宿泊先として押さえたのは、リゾートホテルの別館だ。このホテルの客室は普通の洋室が殆どなのだが、折角湖畔に泊まるのだからと湖上に半ば張り出した別荘風のコテージをわざわざ選んだらしい。涼しげな木立に囲まれたコテージからは背の高い本館以外殆ど周りの建物が見えず、湖の岸に沿って遠く対岸の同じようなコテージがポツリポツリと視認できる程度だった。開放的でありながらプライバシーも程よく守れる、理想的な宿泊先だ。
「へぇ…じゃ、海より青いのかな」
 ざっと建物の中をチェックしたハボックが部屋に戻ってきた。一階は広いリビングとこじんまりとしたダイニングキッチン、それにバーベキューが出来るオープンデッキが付いている。食事は本館のレストランを利用するかルームサービスが基本だが、食材を持ち込めば自炊もOKという事らしい。寝室とバスルームは二階だ。
「どうかな……海は時と場所によって随分と色合いも波の様子も変わってしまうから、一概には言えないな。サンゴ礁のある南の海ならマリンブルーというより明るいエメラルドグリーンに見えるし、冬の北の海なら銀灰色の海面に真っ白い波頭が後から後から打ち寄せては岩礁に当たって砕けるといった具合だぞ。内陸の湖ではそこまでの変化は無いだろう?」
「ああ、確かにそうッスね」
「海?! 大佐、海行った事あるんだ!」
 甘酸っぱいウェルカムドリンクのストローを咥えたまま、レプリカが興味津々といった表情で問い返してきた。
「仕事で隣国に行った際に何度かな。……ああ、そうか。お前はまだ海を見た事がないんだな? ハボック」
 四方を他国に囲まれた内陸の国アメストリスでは、一生海を見る事なく過ごす者も少なくない。国境付近で暮らす者はともかく、庶民はそう易々と国外へ出る事など出来ないのだ。
「……ええ」
 ハボックの経験していない事は、ジャンにも実体験としての感覚がない。知識として海がどういうものかをわかっていても、ただそれだけだ。
「海水ってどれくらいしょっぱいの?」
「どれくらい?」
 塩分濃度を数字で表わしても、おそらくジャンにはピンと来まい。ロイはどう答えるべきか一瞬考え込んだ。
「コンソメスープくらい? それとももっと濃い?」
 突拍子もない比喩に、思わず口元が緩んだ。子供に言い聞かせるように噛み砕いて説明した方が良いらしい。
「もっとずっと濃い。直接口にすると苦いくらいに塩分が濃いから、間違って飲み込んだりすると大変だぞ?」
「えー?! オレ、大佐と違ってそんなドジじゃねえもん。間違って海水飲んじゃったりしねえッスよ」
 不満そうに唇を尖らせてジャンが言い募る。
「……誰が何だと?」
 ひくりとロイのこめかみが引き攣った。口元の笑みが不自然に吊り上がる。ヤバイと思ったハボックがジャンの口を塞ぐ暇もなく、するりとその先の言葉が唇を滑り出てしまった。
「味がわかるって事はさー、飲んだんっしょ? 海水」
「 ─── ジャンッ!」
 図星を指されたロイの雷が落ちる寸前、ハボックは強引にレプリカの腕を引っ張って居間を飛び出した。

連載終了。
2010年06月18日(金)
鋼の連載終了しましたね。11日に久しぶりにガンガン本誌を買って、貪るように読みました。読んだ直後は色々ぐるぐるしちゃって未消化で上手く言葉に出来なかったんだけど、ようやく少し落ち着いたかな。
通常の連載二話分のボリュームがあったので、『最終回よりそのひとつ前の回が一番盛り上がり、肝心の最終回は話を無難に纏めるだけで終わっちゃった』とならず、十分楽しめました。
まあ色々言いたい事はあるけど、一番驚いたのはやっぱり『グラマン大総統』かなあ…マスタング准将には、まだもうちょっと現場で頑張って貰わなきゃって事でしょう。先の事はわからないけれど、いつか彼の理想を具現できる国が出来れば、と思います。その時はロイの後ろにマスタング組が居て欲しい……勿論、ハボックも含めて5人で!
ハボ、地道にリハビリしてたって事は、少なくとも賢者の石を使って治療したわけじゃないんだろうなあ。ロイは多分マルコーに石で治して貰ったんだと思うけど。錬丹術でどこまで回復できるのかわからないけれど、やっぱりわんこは元気いっぱいで飼い主の側を走ってるのがいいです。

日記に直接書いてたら、エラーでごっそり持っていかれてしまった…orz。とても全部書き直す気力がないので、エドの事とか色々端折っちゃいました。やっぱメモ帳に書いてからコピペしなきゃだよ…(苦)。

【レプリカの夢14】
2010年06月06日 (日)
【レプリカの夢14】

「ハボック」
 下着一枚でシャワー室を出たところで上官に呼び止められ、ハボックは目を白黒させて髪を拭いていたタオルを手元に引き寄せた。下士官用のロッカールームなど、およそ副司令官が足を踏み入れる場所ではない。
「 ─── 大佐?」
 今日は早朝からずっと小隊の訓練で、つい今しがた上がったばかりだ。泥だらけの服を着替えてさっぱりしてから昼食にしようと、部下に混じってこちらのロッカーを使っていたのだが。
「あんたがこんな所まで来るなんて……何か緊急の用件ッスか?!」
 はっとして緊張する男達を一瞥して、ロイは肩を竦めた。
「いや、特に急ぎの用件じゃない。着替えてからにすればよかったな」
 何事かと身構える第二小隊の連中の視線が非難がましく突き刺さる。相変わらず小隊長命の野郎ばかりだった。ハボックに理不尽な仕打ちをしようものなら、例え相手が大佐であろうと黙ってはいないつもりなのだろう。
「はぁ。じゃ、ちょっと待ってください」
 ハボックは小首を傾げながらも素早く身体の水気を拭って軍服に着替え始めた。黒いアンダーシャツを着込み、ボトムと足元を整えて上官に向き直る。まだ汗が引かなかったから、上着は身に着けずに手に持った。
「お待たせしました」
「うむ。」
 そのままロッカールームを出て行く二人の背に、慌てたように男の一人が声を掛ける。
「隊長、昼メシ一緒にって……っ」
「……悪ぃ、ワッツ。また今度な?」
 振り向いたハボックは鼻先に右手を立てながら軽く頭を下げて片目を瞑った。それでもなお不満そうに追い縋ろうとするワッツの肩を、副隊長がやれやれといった表情で引き止める。目線で促され、ハボックはこくんと頷いてその場を後にした。
「食事の約束をしていたのか? 悪いことをしたな」
「いッスよ。後で埋め合わせしときますから」
「……皆に一杯奢ってやるといい。請求書は私の名で切っていいぞ」
「んな事言ったら、際限なく飲まれちまいますよ? いいんですか?」
「どうせ馴染みの店だろう? 酔い潰れるまで飲んだところで大した金額じゃないさ」
 現場組の行き付けの店は、どこも質より量の安酒場ばかりだ。一個小隊がたらふく食って飲んでも、ロイ・マスタングの給料ならば大して負担にはならないだろう。
「太っ腹ッスね、大佐。でもまあ、一人一杯ずつにしときますよ」
「それはありがたいな」
 カツカツと足早に歩くロイの後を追いながら会話を続ける。ハボックは上官の足が玄関に向かっているのに気付いて小首を傾げた。
「どこ行くんですか?」
 外回りの予定は入っていなかった筈だ。
「一旦邸に帰る」
「邸?」
 ポーチに横付けされたタクシーに乗り込みながら言う上官に、ますます訳がわからなくなる。自宅に帰るだけなら車庫の軍用車を使えばいいのだ。別にタクシーを呼ぶ必要などない。
「それから私服に着替えて一泊分の荷物を纏めて、ジャンと三人でドライブに出掛けよう ─── 無粋な軍用車などではなく、先月買い換えたばかりの私の車でな」
「はあっ?! あんた、いきなり何言って……」
 ハボックは鳩が豆鉄砲を食らったような表情で訊き返した。
「もう中尉の許可は取ってある。一泊しか出来ないが臨時休暇をもぎ取った ─── お前の分もな、ハボック」
「旅行…ッスか? ジャンも一緒に?」
 ホークアイの許可を取っているという事は、冗談ではないのだろう。
「ああ。空き時間を作る為に少々無理をしたが、その甲斐はあったよ」
 連日の残業、司令部泊はどうやらその為だったらしい。後部座席に乗り込みながら悪戯っぽい表情でウィンクする男に、ハボックはくしゃりと顔を歪ませた。
「大佐…っ」
 今にも泣き出しそうな表情で隣りに滑り込んでくる部下の肩を宥めるように抱き寄せて、ロイは発車を促した。

メンテナンス終了
2010年06月03日(木)
*Index・Top/模様替え
*画廊/PBBS画/オリジナル塗り絵5点
*画廊/Treasure/他1点

サーバ移設に伴い、メンテナンスが行われます。
2010年6月3日(木) 9時00分 〜 6月3日(木) 18時00分
メンテナンス中、一時的に当サイトにアクセスできなくなる場合があります。

移設前に更新しようと寝ぼけ眼で作業しました。現在午前3:42…ちょっと眠くてわけわからん…。レスはまたしゃきっとしてからにしたいと思います。

【追記】
サーバメンテナンス終了しました…つか、気が付いたら終了のメールが届いていました。慌ててメーラーの再設定とFTPSソフトの再設定をし、カウンターのタグを張り替えました。…一応これで急いでやらなきゃいけない作業はない筈です…多分(をい)。

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