《ヴィレッジブックス》
ソニー・マガジンズから発売されてるコメディタッチのファンタジー系児童文学です。ただし、ファンタジーと言っても主な舞台は主人公のお家と通っている学校ですが。 父親の仕事の都合で転校してから、なぜか理由もわからぬまま「へんたい」呼ばわりされ服を汚されたり殴られたり、髪の毛に噛んだガムをくっつけられたりとさんざんな目にあってる少年トム・ゴールデンにある日友だちができます。その名はグレイ・アーサー。 でもアーサーの声はトム以外には聞こえません。アーサーの姿も人間にはトムにしか見えません。そう、グレイ・アーサーはオバケだったのです…☆ というこの小説、トムの置かれた状況を思えば笑えないはずですが、笑えます。最初はオバケが見えるなんて、オバケが友だちなんて冗談じゃないよ、だったトムも、だんだん人間よりオバケの方がはるかにましじゃないか、となってしまいますし。 オバケの方がはるかにまし、と思わせてしまう周囲の子供たちは大いに問題ありですがね。 でも、自分たちの姿が見えて声が聞こえる人間の友だちを守ろうとがんばるオバケたちの活躍ぶりは楽しいです♪ おすすめします。 |
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