<ソニー・マガジンズ刊>
図書館では児童文学コーナーに置かれてましたが、作者の母国アメリカではヤングアダルトに分類されてる、絵画ミステリーです。実際読んでみると、小学生やそれ未満の子供達がうろうろしてる場所の本棚にこれがあっても、あまり読まれないのでは……と危惧してしまいました。文字は大きいし、行間も広いから、確かに子供が読むための本として作ってあるんですが……。 内容は、ミステリーや暗号が好きな人ならいっき読みしちゃうでしょう。フェルメールという画家の作品とされてる絵画の中に、そうではないもの、つまり別人が手法を真似して描いたものが含まれてるから訂正せよ、それまで絵は返さない、というメッセージ付きの絵画盗難事件。謎解きに乗り出した本好きの少女とパズル好きの少年の危険な冒険ものです。 読者はたぶん、誰が犯人か、そして誰が犯人から手紙を貰って協力を要請された人間なのか、迷うのではないでしょうか。 私もあるキャラには引っ掛けられてしまいました。うう、キーワードの読み違え。不覚です。 あ、実のところこの本、作者名だけ記しましたが本当は挿絵を描いたイラストレーターの名前も挙げたほうが良いのかもしれません。謎解きの暗号は、文章のみでなく挿絵にも含まれているので……。 主人公の一人が友人と共に使ってる手紙の暗号は、子供なら喜んで覚えるかも。これで手紙を書けば、他人に見られても絶対文面はばれませんからね♪ |
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